製品を経時的に安定させるためにEDTA等のキレート剤が化粧品にはよく入っています。キレート剤とは製品の品質に影響を与えてしまう恐れのあるCa2+等の二価の金属イオンを封鎖してしまうものです。化粧品の品質を保つという面では有効ではあります。しかし、二価の金属イオンは微量元素と呼ばれるものが多く、EDTA等が入った化粧品を使うことによって皮膚から奪われてしまう恐れがあり肌荒れにつながりかねません。また、EDTAは環境にも悪影響を与える物質でもあります。全ての生物において微量元素は必須成分です。EDTAを多く自然界に放してしまうと分解されないため微量元素が欠乏し、生態系へ影響を及ぼすことが懸念されています。