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Health & Beauty Innovations
佳秀工業株式会社のヘルスケア事業部です。
健康と美容に役立つ安全な製品をみなさまにお届けします。

  1. ごあいさつ

  2. 会社概要

    会社概要

  3. ストーリー

    ストーリー|佳秀工業の“ものづくり”

  4. アクセス

    ヘルスケア事業部へのアクセス

  1. 非分解・純度100%の国産生エキス「バージンプラセンタ®」

  2. プラセンタエキスの乾燥にも!熱に弱い素材に適したフリーズドライ製法の3大メリットとは?

  3. 化粧品原料メーカーが線維芽細胞に着目した肌質改善に必要なプラセンタエキスの品質をご紹介します【佳秀バイオケム】

  4. プラセンタは安全なのか?E型肝炎ウイルスに対する安全性への取組

  5. プラセンタエキスの化粧品・健康食品原料メーカー一覧 国産の豚プラセンタエキスを製造

  6. プラセンタエキスの化粧品・健康食品原料メーカーを選ぶ際のポイント 化粧品・健康食品を販売するなら品質もチェック!

  7. 豚プラセンタエキス(原料)の抽出・製造方法 化粧品や健康食品に使われる国産のプラセンタについて

  8. 胎盤に含まれる豊富な成分|ペプチド型ホルモンの意義とは?

  9. プラセンタ(原料)について 国産プラセンタの品質と原料開発のこだわり 健康食品や原液美容液などの化粧品に活用可能

  10. 豚プラセンタエキス(原料)ならお任せ!そもそもプラセンタの種類とは? プラセンタ原液を使用した化粧品・医薬部外品

  11. プラセンタの原料は?歴史と栄養成分について 国内メーカー製造のプラセンタ

  12. 意外としらない神秘の臓器プラセンタの食に関する歴史

  1. 化粧品開発者に質問!良いトリートメントの条件とは?

  2. 【クエン酸】化粧品配合での役割と肌への影響(良いの?悪いの?)

  3. 化粧品OEM|エビデンス豊富な独自原料バージンプラセンタ®エキス配合をおすすめ

  4. 化粧品開発者に質問!アルコール(エタノール)配合の育毛剤のメリット5つ

  5. プラセンタエキスの乾燥にも!熱に弱い素材に適したフリーズドライ製法の3大メリットとは?

  1. 機能性表示食品の製品化をご検討の方必見!制度の特徴とメリット

  2. 肌の保湿(バリア機能)に欠かせないセラミドの役割

  3. プラセンタエキスの乾燥にも!熱に弱い素材に適したフリーズドライ製法の3大メリットとは?

  4. 働く女性の美容ケアについての調査|サプリメントの需要とは?

  1. 機能性表示食品の製品化をご検討の方必見!制度の特徴とメリット

  2. 疲労や老化の原因になる活性酸素と重要な抗酸化のはたらき

  3. 【クエン酸】体内での役割と身体への影響(良いの?悪いの?)

  4. リコピンやβ-カロテンだけではない!トマトには消化吸収エネルギーとして使われるグルタミン酸も豊富に含まれている

  5. 【おうち時間】甘み凝縮。セミドライトマトのオリーブ漬けを活用した料理

  6. 花粉症の悩みを解消!?効果的な食べ物〜ミント編〜

  7. 日本に多いスギの木|実際に行なったスギ花粉症の対策

  1. 【クエン酸】化粧品配合での役割と肌への影響(良いの?悪いの?)

  2. 肌の保湿(バリア機能)に欠かせないセラミドの役割

  3. 化粧品原料メーカーが線維芽細胞に着目した肌質改善に必要なプラセンタエキスの品質をご紹介します【佳秀バイオケム】

  4. 使用場面に合わせた日焼け止めの選び方と落とし方!日焼けのケアにおすすめしたいバージンプラセンタ

  1. 化粧品開発者に質問!良いトリートメントの条件とは?

  2. 【クエン酸】化粧品配合での役割と肌への影響(良いの?悪いの?)

  3. 化粧品開発者に質問!アルコール(エタノール)配合の育毛剤のメリット5つ

  1. 40〜50代女性の薄毛に関する調査|最も多い髪の毛の悩みは「薄毛」と「白髪」という結果に

  2. エイジングケアに関する調査|プラセンタをエイジングケアとして利用したことがある女性はおよそ2人に1人!?

  3. 働く女性の美容ケアについての調査|サプリメントの需要とは?

  4. 美容成分の利用意向率と利用経験率|女性がプラセンタに求める効果は●●!

  5. サプリメント素材の利用意向率と利用経験率|女性が期待する効果とは?

プラセンタ

プラセンタは安全なのか?E型肝炎ウイルスに対する安全性への取組

2018年に80代の女性が輸血用血液製剤によってE型肝炎ウイルスに感染し、劇症肝炎で亡くなったというニュースを見ました。
輸血によるE型肝炎ウイルス感染事例は今までにもありましたが、そのほとんどが軽症で、国内での死亡例は初めてであったそうです。
この患者は高齢で、肝機能も低下していたなど、様々な要因が重なった結果だということです。
さて、このE型肝炎ウイルスとはいったいどういったものなのでしょうか。
実は、美容と健康の原料として人気の高いプラセンタとも深い関わりについてご紹介します。

目次

  1. E型肝炎ウイルスは人獣共通感染症
  2. E型肝炎ウイルスの特性
  3. バージンプラセンタ®のウイルス安全性

E型肝炎ウイルスは人獣共通感染症

冒頭で紹介した80代の女性、実はシカの生肉を食べており、E型肝炎ウイルスに不顕性感染をしていたとみられています。
不顕性感染とは、感染しているにもかかわらず、臨床的に確認しうる症状を示さない状態をいいます。
あらかじめウイルスを体内にもっていたことも、死亡につながった要因の一つだと考えられています。
E型肝炎ウイルスの感染者数は、年間約15万人と推測されていますが、そのほとんどが不顕性感染であるというのが現状です。

シカの生肉を食べて感染していたということでもお分かりいただけるように、E型肝炎ウイルスは人獣共通感染症です。
人獣共通感染症とは、言葉通り、ヒトと獣(ヒト以外の脊椎動物)に共通して罹患する感染症であるということで、E型肝炎ウイルスの他にも、流行中の新型コロナや狂犬病、日本脳炎などもこれに含まれます。

E型肝炎ウイルスはシカの他にも、ブタやイノシシの生肉や火がよく通っていない状態のものを食べることで感染する可能性があります。

E型肝炎ウイルスの特性

E型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症は、急性肝炎です。
B型肝炎やC型肝炎とは異なり、慢性化することはないとされています。
E型肝炎ウイルスは、主に動物の肝臓で増殖し糞便中に排出されます。

E型肝炎ウイルス粒子の電子顕微鏡写真(出典:「E型肝炎とは」(国立感染症研究所)

E型肝炎ウイルスに感染し、発症した場合、高い確率で黄疸が見られます。
潜伏期間は平均で6週間と長く、発熱や腹痛、肝機能低下などの症状が見られます。
先にも書いたように、ほとんどが軽症であり、安静にしていれば治る病気といわれています。
妊婦などまれに劇症化する場合もあることが報告されていますので、妊婦の方は十分に気を付ける必要があります。

E型肝炎ウイルスは、ヒトの消化器官を通る過程で生き残っていることから、酸性条件でも安定して存在することができると言えます。
熱に対してはウイルスの中でも耐性の強い部類に入ることが分かっており、E型肝炎ウイルスの加熱処理による不活化については様々な報告がされています。

・糞便浮遊液を用いた実験で、60℃、1時間の加熱をすることによって80%以上の不活化
・サイコロ状に切ったブタ肝臓を加熱調理した実験で、71℃、5分の加熱をすることによってブタへの感染性を失う
・培養上清を用いた実験で、70℃、10分の加熱をすることによって、ウイルスを検出しない

条件は様々ですが、E型肝炎ウイルスの不活化には、60℃から70℃での一定時間の加熱が必要であることが分かります。

バージンプラセンタ®のウイルス安全性

プラセンタとは胎盤のことですが、市場に多く出回っているプラセンタはブタ由来で、当社でも主にブタプラセンタを取り扱っています。
母豚が出産後に排出する胎盤ですが、 たとえ母豚が肝臓にウイルスを宿していたとしても、体内で胎盤や胎児に移ることはありません。
この排出後の胎盤に糞便が付着した場合、E型肝炎ウイルスに気を付ける必要があります。
ブタ胎盤を生で食べることはありませんが、加工する際に洗浄やウイルスの不活化、フィルターでの除去などの工程を経ることで、安全な状態にする必要があります。

当社でも、ウイルス不活化の実験を行っています。
ウイルスの中でも非常に耐熱性の高いブタパルボウイルスをモデルにして行いました。
ブタ胎盤より抽出したプラセンタエキスを用いた実験で、当社独自のノウハウにより63℃以下でエキス中に添加したウイルスを検出限界以下まで不活化する条件を見出しました。
そしてその条件を反映させた安全なバージンプラセンタ®エキスの製造条件を確立しています。また現在までに、プラセンタ摂取によるE型肝炎ウイルスへの感染報告例がないことからも安心してご利用いただくことができます。

E型肝炎ウイルスに感染しないために、ブタやイノシシ、シカの肉を食べる場合、決して生では食べず、芯まで火を通して食べることを推奨します。

参考文献
食品安全委員会. 食品健康栄養評価のためのリスクプロファイル(改訂版).2012
Emerson, Suzanne U., Vidya A. Arankalle, and Robert H. Purcell. "Thermal stability of hepatitis E virus." The Journal of infectious diseases 192.5 (2005): 930-933.