日本の固有樹木にはスギやヒノキ、イチョウ、モミ、コウヤマキなどがあります。
その中でもスギは軽くて柔らかく、まっすぐに育つことから加工しやすいので、幅広い用途に使えることから、戦後たくさん植えられています。
現在では、人工林の約4割がスギの木となっているようです。
スギの木は、1本の樹木に雄花と雌花が咲き、毎年2月〜4月頃になると、風に乗って花粉を運びます。
現在、どの程度花粉症の患者がいるのかはっきりとしたデータはないようですが、
2008年の鼻アレルギーの全国疫学調査によるとスギ花粉症の有病率は全国で26.5%(約4人に1人)と報告されています。
スギ花粉症の有病率は年々増加傾向で、10年前(1998年)の同じ調査から10%も増加しており、悩んでいる方も多いことでしょう。
目次
アレルギーが起こる仕組み
アレルゲンが体内に入り込むと、抗体によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやプロスタグランジンなどの物質が出てきます。このヒスタミンなどが神経や血管を刺激し、アレルギーの症状が出てきます。
アレルゲンが何か知る
私は以前よりくしゃみや鼻・目のかゆみがあったのですが、きちんとアレルギー検査をしたのは4年前の2016年。スギとヒノキに反応が出ました。やはり「スギの花粉症だったのか!」と思いましたが、まさかヒノキにも反応しているとは思ってませんでした。アレルゲンが何か調べ対策をするのは大事だと思いました。
では、私が今までに行なった対策についてご紹介します。
花粉症対策
花粉症の薬の服用
市販の薬、処方してもらった薬、両方試したことがありますが、やはり処方してもらった方が安心感がありました。私の場合、特に鼻の症状がひどかったので、鼻にシュッとする薬ももらいました。
花粉症の内服薬には、神経や血管を刺激するヒスタミンを抑える抗ヒスタミン成分があります。その他には、炎症を抑える成分、血管の収縮させ鼻づまりを解消させるアドレナリン作動成分、鼻水を抑える抗コリン成分などがあります。副作用もありますので、自分の症状にあった処方をしてもらうことが最適でしょう。
マスク着用
2020年コロナウイルスの影響で品薄状態の「マスク」は花粉症の方には欠かせないものです。
花粉症だからといってマスクを常時つけることは今までなかったのですが、コロナ対策としてマスクを日中着用していると、あら不思議「こんなにも花粉症の症状が抑えられてる!」と実感しています。
やはり、原因の「スギ」を体内に取り入れないことは重要です。
マスクを着用することによって花粉の侵入を70%以上防ぐことができると言われています。花粉が隙間からできるだけ入ってこないようにサイズのあったものを使用すると効果的です。
治療(舌下免疫療法)
4年前、スギの花粉症の治療があると聞きつけ、耳鼻咽喉科を受診しました。
【治療内容】
・治療開始はスギの花粉がおさまってから
・期間は3年ほど毎日舌の下に液体の薬を数分含ませ飲み込む
・はじめは少量から医療機関で行い、その後決められた一定の量の服用
社会人になり引っ越しとともに病院が変わってしまい、なかなか薬をもらいに行けず、1年で断念してしまい最終的な効果というところはわかりませんでしたが、翌年の春は少し症状が治っていました。
今ではもう花粉の時期は普通に鼻や目がかゆいですが、続けていればよくなっていたのではと思うと少し残念です。
「毎年、スギの花粉症に苦しみたくない!」
という方は治療も検討してみるのもいいかもしれませんね。
まだ花粉症になっていない人でも、突然発症してしまうことがあります。
まずは、マスクや花粉症対策グッズを活用して予防をしましょう。
また、花粉症かも?と思っている人は、アレルゲンが何か知ってこそ対策が確実にできるので、医療機関で調べてみると良いでしょう!