当社では、2種類の異なる製剤を1つの容器に別々に入れる『2剤式容器』への充填をいたします。当社の金属加工部門で設計・作製をした充填機により効率よく充填をすることが可能になりました。
構造
一般的なスプレー容器に対して『2剤式容器』はスプレーのノズル部分にカプセル容器が付いていることが特徴です。本体容器・カプセル容器(蓋・ノズル付)・スプレー 部分・キャップで構成され、本体容器には美容液の第1剤、カプセル容器には経時的に不安定な有効成分など第2剤を入れます。使用時のワンプッシュ目にカプセル容器の蓋が開いて、第1剤と第2剤が混ざり合う仕組みです。
2剤式容器のメリット
2剤式容器は有効成分の効果を最大限に発揮するための容器です。化粧品は工場で調整・充填してからエンドユーザーが使用するまでに1ヶ月~2年の流通期間があります。水と混ざり合った化粧品の有効成分は、その間に壊れて効果が弱くなります。(光や熱の影響も受けます。)しかし、有効成分をカプセル容器に入れ、水と非接触の状態で流通して、使用直前に2剤を混ぜ合わせることで、できたてのフレッシュな美容液 をお使いいただくことができます。
仕組み
①キャップを外す | ②ヘッド部分を押す | ③2つの製剤を混ぜる | ④適量プッシュし手にとる |
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キャップを外します。 | ヘッド部分を「カチッ」となるまで押すと、カプセル容器の蓋が押し出され、カプセル容器に入った製剤が本体容器に出てきます。 | キャップをして、2つの製剤を一様になるまで振って混ぜます。 | 一様になったら使用準備完了です。キャップを外し、適量プッシュして手に取りご使用ください。 |
※混ぜ合わせてから1~1.5ヶ月で使い切って下さい。
充填例
2剤の製剤として、低粘性液や高粘性液、粉末、油性液等をカプセル容器に入れることができます。以下は、当社で開発している製剤です。
本体容器 | カプセル容器 | ||
第1剤 | バージンプラセンタ®原液美容液 | 第2剤 | アテロコラーゲン |
ビタミンA | |||
ビタミンC |
【第1剤】
バージンプラセンタ®原液美容液
アミノ酸やヒアルロン酸、ビタミン、ミネラル、機能性ペプチドなど豊富な栄養素が含まれており、肌への浸透やハリや潤い、肌の明るさ、毛穴の悩みに効果があります。
【第2剤】
アテロコラーゲン:保湿成分
天然抽出のアテロコラーゲンは加水分解コラーゲンやコラーゲンペプチドとは違い、肌に存在する形の3重らせん構造をもつ生のコラーゲンで、抜群の保湿力を持っています。その一方で、水溶液では低温の熱でも分解してしまうデリケートな成分です。ゆえに製造メーカーは化粧品に配合することを避けてきました。
ビタミンA(レチノール):肌を健やかに保つ成分
純粋なレチノールは表皮のターンオーバーを促進して抗シワに効果があり肌を健やかに保つ成分です、その一方で水溶液中では極めて不安定ですので、非水オイルに配合したり、誘導体レチノールにしたりして化粧品に配合されていますが、純粋なレチノールとしての配合は避けされてきました。
ビタミンC(アスコルビン酸):整肌成分
アスコルビン酸は抗酸化力が極めて高い美白、美肌のための成分です。その一方で水溶液中では、極めて不安定ですので、アスコルビン酸を美容液などに配合することは避けられてきました。